運送業
物流(運送業)業界は生活に欠かせないものですが、利益率は高いものではありません。経営を圧迫する要素には次のようなものがあります。
- 受注から入金までの期間が長い
- ドライバーや配送スタッフなどの人件費
- 高騰するガソリンやオイル代などの燃料費
- 高額なトラック代や修理代
- 駐車場や倉庫の賃貸料
- 突発的な事故に対する保険料や賠償金
これらの経費がかさみ、経営が安定しているとはいえません。そのため、ファクタリングを利用する運送業者も増えています。売掛金債権買取で、運送業者が立ち直った事例をご紹介します。
人材確保の資金をファクタリングで調達
運送業は低賃金や長い拘束時間など、労働条件が過酷で常時人手不足の業界です。人材確保の資金が足りず、災害復興需要などの大きなチャンスを逃すケースも少なくありません。取引先に知られず売掛債権を即日で現金に換えることができる2社間ファクタリングを利用すると、資金繰りが安定させ、人手不足を解消し、経営を順調にすることもできるでしょう。
ファクタリング活用で資金ショートのピンチを免れることができる
運送業では受注から入金までに2か月、3か月かかることが少なくありません。その間にもガソリン代や駐車場の賃貸借料、従業員の給料などの諸経費がかかり、売掛金が順調に入金しなければ資金繰りが悪化して、資金ショートが起きる可能性もあります。銀行融資よりも審査のスピードが速く、早ければ即日で入金されるファクタリングを活用する方法もあります。
設立年月が浅い運送会社をファクタリングでサポート
運送業の繁忙期は12月の年末商戦ですが、仕事量が増えればその分、ガソリン代や従業員への給料も多くなり、請負代金が入金されるまでの間、一時的に苦しい経営が続きます。
設立年数が浅い運送会社が、不動産など担保価値資産がないために銀行に融資を断られるケースでも、ファクタリングサービスを継続利用して、経営を安定させることができます。ファクタリング会社によっては、経営のサポートを行っているところもあるので、ネットで調べてみましょう。
運送業者がファクタリング会社を利用するメリットには次のようなものがあります。
- 継続や即日など資金調達方法を選べる
- 売掛先企業の信用を失わない
- 事故や故障などの急な資金調達に対応
- トラックの購入などの高額な資金も調達できる
ファクタリング会社について、ネットで調べることをおすすめします。
(2級FP技能士・AFP)
大阪府出身。大手金融機関で企業年金試算を担当。22年の夫の母の介護でお金の問題に悩み、FP資格を取得(2級ファイナンシャルプランナー)。FP Womanの『女性のための「お金」と「人生」に効くコラム』をはじめ、複数のメディアで「ライフプランニングとお金」をテーマに執筆活動中。